とある新人の営業実録 【元広告営業】
一日100件 電話での営業
そのうちアポが取れるのは せいぜい10件
そこから成約になるのは 1、2件あるかないか
1%を取り逃さぬために
今日も続く リスト作りのサービス残業
見知らぬ町で 飛び込み営業
怖いのは 断られることではなく
仲良くなった客が
金の話になった途端に態度を変えること
「特別任務を言い渡す」
玉砕が続いた昼下がり
眉間にシワを寄せた上司が云う
「あそこのミスドで オールドファッション買ってこい」
その日初めての成功報酬は
渡された千円札の温かみと ドーナツの甘さ
つぶれかけたデパートの隅っこのベンチ
くたびれたスーツの吹き溜まり
「ああ あなたもサボリですか」
無言の視線が交錯する
行く宛のない営業のベースキャンプ
このペットボトルを空けるまで
そう自分に言い聞かせながらも
つい長居してしまう 同じ穴のムジナの巣
「君だから 頼もうと思った」 電話の向こうで 響く声
「この文句 いいねぇ」 提案の返信FAXに添えられた一筆
「評判がいいんだ」 広告を示しながらこぼれる笑顔
「また頼むよ」 信頼の証の言葉
蘇る記憶は
皆で立ち上げたプロジェクトでも
思い出作りの交流会でもなく
何気ない日常の一こまだったりして
資料の詰まったカバンの重み
流れる川の水面
行き付けの定食屋の照明の具合
働くとは 生きること
想像や憧れでは 決して補えない
「いつもの」景色こそが リアルな記憶
今日も向かいの定食屋に明かりが灯る
「いらっしゃい おつかれさま」
女将の笑顔に ほっと吐く一息
魚はこんなに旨かったっけ
とろろも たらの芽も
いつの間にか 冷の辛口もいけるようになっていた
「大人になったのかな」
「大人を通り越して オヤジだよ」
常連同士の気安さで すかさず鋭い突っ込みが入る
一人暮らしの我が家に 帰りたくなくなるひととき
そのうちアポが取れるのは せいぜい10件
そこから成約になるのは 1、2件あるかないか
1%を取り逃さぬために
今日も続く リスト作りのサービス残業
見知らぬ町で 飛び込み営業
怖いのは 断られることではなく
仲良くなった客が
金の話になった途端に態度を変えること
「特別任務を言い渡す」
玉砕が続いた昼下がり
眉間にシワを寄せた上司が云う
「あそこのミスドで オールドファッション買ってこい」
その日初めての成功報酬は
渡された千円札の温かみと ドーナツの甘さ
つぶれかけたデパートの隅っこのベンチ
くたびれたスーツの吹き溜まり
「ああ あなたもサボリですか」
無言の視線が交錯する
行く宛のない営業のベースキャンプ
このペットボトルを空けるまで
そう自分に言い聞かせながらも
つい長居してしまう 同じ穴のムジナの巣
「君だから 頼もうと思った」 電話の向こうで 響く声
「この文句 いいねぇ」 提案の返信FAXに添えられた一筆
「評判がいいんだ」 広告を示しながらこぼれる笑顔
「また頼むよ」 信頼の証の言葉
蘇る記憶は
皆で立ち上げたプロジェクトでも
思い出作りの交流会でもなく
何気ない日常の一こまだったりして
資料の詰まったカバンの重み
流れる川の水面
行き付けの定食屋の照明の具合
働くとは 生きること
想像や憧れでは 決して補えない
「いつもの」景色こそが リアルな記憶
今日も向かいの定食屋に明かりが灯る
「いらっしゃい おつかれさま」
女将の笑顔に ほっと吐く一息
魚はこんなに旨かったっけ
とろろも たらの芽も
いつの間にか 冷の辛口もいけるようになっていた
「大人になったのかな」
「大人を通り越して オヤジだよ」
常連同士の気安さで すかさず鋭い突っ込みが入る
一人暮らしの我が家に 帰りたくなくなるひととき
この記事へのコメント
久しぶりに読み返して、そのリアルさに自分でも泣きそうになりました。
今でもオールドファッションを見ると泣きたくなります。
辛かったことを思い出すのではなく、
こういう上司、大人に出会えた幸運と、
自分も将来はこうなりたいと願う憧憬とで。
他人に何らかの影響を及ぼすのであれば、
パワハラなんかで一生ものの恨みを買うよりも、
思い出すたびに自然と感謝の念が湧き起こるような存在でありたいですよね。
どうも初めまして☆
コメント有難うございます。
どうぞまたいらして下さい!
ってか宜しければ是非見学だけでも…って、これって何処に問い合わせたら良いんでしょうね(苦笑)
多分コメント欄に書いて頂ければ事務(?)の方から連絡手段か場所か、連絡出来るのではないかと。
ちなみに場所は簡単に説明しますと、仙台駅近くの朝市ビルで練習してます~。
>作者さんってか、みゅーちゃん
作者って書くと誰か分からないよ(汗)
どっかに名前書いて!
早速の訪問&コメントありがとうございます!
興味を持っていただけて嬉しいです。
練習見学も随時受付中ですので、お気軽にお声掛けください。
楽しい輪の中にぜひ、いらっしゃいませ♪
またのコメントをお待ちしていますね~!
>めーちゃん
くろかわさんは私の職場の方なんですよ。
なので連絡手段は仕事の合間を見て職場の片隅でこっそりということになるかと(笑)
親記事に名前を書かなかったのは、
こういう風に匿名で発表することも可能ですよ~、というサンプルのつもりだったのですが・・・
すみません、説明が足りなかったですね。
作者名(ハンドルネーム)公開OKの方は問題ないのですが、
何せシャイな方が多い講座なので中には作者名を伏せたい人もいるかと思い、
どちらか選べるようにしたいと考えました。
次週発表予定の方には随時、作品と名前公開のOK・NGを確認しますのでどうぞよろしくお願いします。
ちなみにめーちゃんは名前公開でOKですか?
あ~さうだったんね。
色々早とちり(苦笑)
因みに僕のは高橋で出して下さい(笑)
地道に毎日、仕事を頑張ってるんだろうな
尊敬します
そっと傍にある優しさに気づき、感謝する大切さを教えてもらったように思います
わたしに足りないものを
深くもってる方
そう思いました。
最初の会社で尊敬できる上司に出会えたおかげで、
私は今も社会に出て働き続けることができています。
何をする時でも、壁にぶつかることはあります。
それを乗り越える力の源は、
多分、
人から受けた優しさだと思うから。
願わくば自分の存在が、
誰かが壁を乗り越えるための力の一部になれたらと思います。
嬉しいコメントありがとうございました。